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浅海先輩のいる出店に足を向けると、この間見たのとは違う女の子が彼の隣を陣取っていた。
「……ほんと、いつどうやって知り合ってるんですか」
「え? 俺何もしてねーよ。こいつが来るって言うからいいよって。なあ」
「知らない。あさみ先輩ほんとイジワル。嫌い」
女の子は浅海先輩の腕にしがみつきながら、なぜか俺を睨みつけている。
「てか、噂の彼女ー? やばいね。浴衣姿が超可愛い」
浅海先輩がニヤニヤ笑いながら陽香を見るから、先輩だということは承知の上で、彼の頭についていたお面を剥ぎ取り足元に落っことしてやった。
女の子をそばに置きながら他人の彼女を褒めるとか、ホントいい根性してる。
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