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「やっ……もう……い、……いきたっ……」 「だったら強請ってみろよ」  不安定な体制を支えるために真琴に縋りついているため、いきたいのに自分のものを扱くこともできない。  悔しくても伍紀にはただ真琴をみつめ、懇願するような視線を送るばかりだ。なのに真琴はそれをわかっていながらうっすらと微笑むだけ。 「ひでえ……んあっ」 「……強情だな、まあそれがかわいいんだけど」  今までの勢いを潜め、こんどはゆるゆるとした律動に変えてくる。伍紀の反応を愉しむようにゆっくりと腰を打ち付ける様は悪魔に見えた。 「はぁ……おねがっ――真琴さん……」 「ん……?」 「い、かせ……て…………真琴さんといっしょ……にいきた……」 「おまえ……」  その言葉を合図のようにぐっと最奥まで真琴が入ってきた。ずるっと抜ける寸前まで引き、またぐっと突かれる。その度に頭がぐらぐらと揺れるのを真琴に支えられる。 「俺もいくぞ」 「あっ……もう、や……い、く……」  早く、きてほしい。中心を扱かれながら突き上げられ、くっと堪えるようなうめき声と共に放たれたものを中に感じながら、伍紀も達した。  気がつくとベッドの中で真琴に寄り添っていた。目が合うとふっと微笑まれて幸せに胸が疼く。  風呂のあとはベッドに移動し、それからも何度となく貫かれて、仕舞いには最中で完全に意識が飛んだことを思い出し、恥ずかしくなる。 「よく寝ていたな……やりすぎたか?」 「おっさんのくせに絶倫なんて反則だ……しつこすぎるんだよ」 「医者も普通にしていいって言ってたし……」 「普通以上にやってんだろ!」
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