第5章

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「ところで、磯部」 柏が金斗雲操縦中の磯部に声をかける。 「なんでございましょう?柏様」 「最後のビルの屋上で、1体の標的って言ったらアレだよなぁ…?」 柏はチラッと加賀美を見ながら磯部に確認した。 「ええ、廃虚ビルが多いエリアですから、十中八九アレでございましょう」 磯部の返答に柏は少し考え込んだ。 「んー…、お前さ…今回は金斗雲待機でイイわ」 柏は考え込んで、急に加賀美に話を振る。 「え!何でですか!?」 「いや…次の標的はちょっとヤバい奴なんだ。たぶん、お前にはまだ早い奴なんだ」 柏の『お前にはまだ早い』に加賀美はムッとした。 「え、意味わかんないし、てか行くし私」 加賀美はドコで覚えたのか、現代人風の口調で柏の提案を却下する。
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