第1章

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「よし、お前はもういいぞ。」 「あ、結構あっさり解放するんですねえ。」 「どうせもう逃げられないしな。最後はカーチェイスでもして終わるさ。ついでにパトカー巻き込んで……ってな。」 「それ全然格好よくないですよ。まあ罪人にふさわしい死に方ですが。」 「一言多いんだよお前は。まあ、そういうところが俺の嫁さんに似てるから生かしておいたんだがな。じゃ、あばよ!」 「今どき古い頭の人でしたね。」 「無事だったか!」 「すっげー!」 「ドラマみたいじゃん!」 「ふっ、さあ勉強でもしましょう。」 「いや、事情聴取来るって。」 こうして非日常的な一日は過ぎていった。 ーーーー翌日ーーーー 教室の戸を開けたら、そこにはカッターを構えた生徒達がいた。 「またか……。」
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