終わらない夏(ナトゥ)

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まるでハワイのようなビーチだった。 夏が広がっていた。 「こ、これはどうしたことDA?? オーイエー」 浮き輪を持って水着姿の田中。 ……お前、泳げなかったのか。 水着姿で黒板にハワイのビーチを書く矢部。 ……無駄にレベル高い。女の裸とか描けよ。 サーフボードを机に乗せ、その上でバランスをとる甲斐。 ……サーフィン経験ないのにこの夏(ナトゥ)を乗り切れるのか。その板一枚で。 よく見れば槍だったりフライボートだったり、カヌーだったり。皆、それぞれ思い思いの夏(ナトゥ)を準備していた。 だが肝心の水はなく締め切った40度近い臭い部屋になっているだけだった。 「そんな格好で大丈夫か? ポエマー竹口」
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