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バレンタイン当日。
早朝の誰もいない教室で私はそわそわと落ち着きなく窓を見つめ、溝端くんが登校するのをドキドキしながら待っていた。
すると、溝端くんよりも早く教室に入ってきた男子がいた。
彼の名前は、もう思い出せない。
それに続いてすぐ入ってきた溝端くん。
溝端くんはその男子を見ると、
「おまっ!!...なんで今日に限って早く登校してくんだよっ!!」
なんて絡んでた。
私は、他の男子のいる前で溝端くんにプレゼントを渡す勇気などなく、机に座ったまま俯くだけだった。
渡すタイミングをなくしてしまった......
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