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リボンを解き、包み紙を開ける音が深まっていく夕闇に響く。
溝端くんの指の動きを息を飲んで見つめる。
心臓が、なんだか苦しい......
溝端くんは箱を開けると指で一つチョコレートを摘み、口に入れた。
「ん...うまい」
その言葉に嬉しい気持ちもありながらも、少し残念な気持ちも湧き上がる。
やっぱり手作りのチョコ、食べて欲しかったな......
溝端くんの口元を見ていた私の目線が彼の目線と重なる。
太陽みたいな眩しい笑顔がそこにはあった。
私は彼のその強く温かい光に今、照らされている。
「すっげぇ、嬉しい......」
噛み締めるように呟いて、また私に笑顔を見せた溝端くんに、今までずっとずっと言えなかった彼への思いが溢れてくる。
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