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溝端くんの寝顔を見つめ、しばし呆然とした後、じっくりと見つめる。
閉じられた切れ長の瞳を睫毛が覆っている。
......睫毛、長いな。
中学生の時の面影を残しつつも、いい男に成長してる。
きっとこの10年、私と違って彼女も作って、私のことなんか忘れて幸せな日々を過ごしてたんだろうな......
これも、夢...なのかな。
だったら、ちょっとぐらい...いいよね?
慎重に手を伸ばし、溝端くんの頬に指先で触れてみる。
すると、いきなり溝端くんの目が開いた。
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