教室の戸を開けたら、そこには......

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 溝端くんは、いつもクラスの中心にいて、みんなから慕われる存在だった。  明るい太陽みたいに、彼の周りにはいつだってその明るさで照らしてもらおうと、惑星のようにたくさんの友人が囲んでいた。  私はその太陽系から外れ、何億光年も離れた場所からそっとその光を眩しく見つめるだけだった。  彼の笑顔を見ているだけで、自分の心が温かくなるのを感じた。  彼のひとつひとつの仕草を、気づけば目で追っている自分がいた。  なぜ、彼が......  どうして、私なんかを......  幾つもの疑問が私の頭をグルグルと回転し、出口の見えないブラックホールに吸い込まれるようだった。
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