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話を聞いた後 アレックは近くで食べ物を買い持ち、本部に戻ろうとしてた あたりはもう薄暗くなっている さっきの話が頭に離れないまま、浮かれない表情で本部の目の前につくと 何か空気が冷たい事に気がついた 「何か、寒っ...」 先に入り口に向かったフードの男にそう呟くと フードの男も嫌な空気に気付く 「妙な感じがします」 するとあたりの空間は徐々に黒いチリが映ると 空間が淀んでいった 「!?」 そして突然 ビルの周りが異界に飛ばされたように 真っ暗で見えなくなると 暗闇の中に突然大きな空間の裂け目が現れた 「エージェントでちゅネ」 アレックは、その声が聞こえる裂け目が後ろにあった事に気がつくと 巨大な顔が裂け目から飛び出たと同時にアレックの立っていた地面も 異空間のように真っ暗になる 「えっ?」 それに気づいたフードの男は 立ち止まっていたアレックに大きな声で叫ぶ 「イヴです!早く離れなさい!」 淀んだ空間の境界に体の半分が入って居たアレックは立ち止まったままだった 「動け...ねん...だ!」 すると次元の裂け目から出てきたアレックの三倍ほど高さのあるイヴは その巨大な手でアレックを掴んだ 「無駄でちゅヨ クスクスクスクスクスクスクス」 化け物の図体に赤ん坊の顔を宿したそのイヴは アレックを近くでよく見てクスクスと笑い続けた ----バン! すると異変に気づいたルーファスがビルから駆けつけ イヴの手を撃った イヴの手は銃撃の衝撃でアレックから離され アレックは歪んだの空間の中から脱出した ----バン!バン! と撃ち続けイヴの顔にも命中させたルーファスだったが イヴは微動だにしなく寧ろ余裕の様子だった 「クスクスクスクスクスクス」 「...こいつ...!?」 不気味な笑いにルーファス達は額に冷や汗を流す アレックが入り口近くに合流すると駆け足で中に逃げ込み ルーファスは大声で叫んだ 「このイヴは危険です!中へ避難なさい!」
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