3/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
内部にある奥の安全な部屋に逃げ込んだアレック達だったが 現れたイヴは内部に侵入し振動や悲鳴が部屋まで伝わっていた 「きゃあああ!!!」 薄暗い部屋の中うっすらと聞こえる叫び声に アレックはルーファスの近づき聞いた 「どうするんだよ!」 「落ち着きましょう あのイヴは私め達の手にはおえません」 「んな事言ったって!こん中荒らしてんだぞ!?」 「出払った特階級のエージェント達が戻るのを待ちましょう 今は心を落ち着かせるのです」 「いつ戻ってくるんだよそいつら!」 ルーファスは眼鏡を中指で整える 「そう...ですね が、あなたに何が出来るのですか?」 ルーファスがそうアレックを見下すと 突然エリザベスの声がその話に口を挟んだ 「この子に戦わせて差し上げましょう?」 エリザベスは紅茶を飲みつつ床下から顔を出すと エリザベスの意外な登場に全員が驚き立ち止まった 「エリザベス様 いつの間に...!」 フードの男がそう聞くとエリザベスは悠々と答えた 「わたくしはずっとこの部屋に居ましたわ」 ルーファスは聞く 「...どういった意図でしょう?」 エリザベスはアレックの手を取り部屋にいたエージェント全員に聞こえるようにこう告げた 「何を隠そうこの子イヴですの」 契約社員たちは驚く 「えっ!?」 「...と言っても完全ではないですわ 力もわたくしが抑えました」 「...意図が見えませんが?」 「イヴであれば同じイヴのダメージも受け耐えられる事が出来るはずですわ 人の面もある分あくまで はず、ではありますけど...」 「その実験には賛同しかねます」 「犠牲者を抑えられますでしょう? ...これをあなたに」 エリザベスはアレックにガラス製のようなクリスタルの水晶を手渡した 「この中に頂いたあなたのイヴの思念が封印されていますわ」 「...彼は確かに特殊です 私もこの事情には驚かされました... 何せ...ここまで能無しの新人は始めてでした、から」 そのルーファスの何気ない発言にアレックは怒りをあらわにしたアレック 「...なんだと!」 「ほら威勢は十分なのですよ? やる気も十分 ...頭の方にも回って頂けると結構です、が」 アレックは一度怒りを堪えたが 大声で爆発させた 「聞け!」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!