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突然発した大声にルーファスはビックリする
アレックは話を続けた
「お前が俺を憎む気持ちは分かる
...俺も同じだから
...俺もイヴを恨む気持ちが良くわかるから...」
「...何の話でしょう?」
「だからこそ、そうだろ?
守れるなら守りたい...」
「...ですから」
「あの日から俺はそう思えたから...」
ルーファスはその言葉に
何かに気づいたように沈黙する
「この身を犠牲にしても...俺はやれる」
アレックはそう言い残して一人ドアの向こうに歩き出した
---ガチャ
「あ...」
他の契約社員達はアレックが一人出て行くのを確認すると
思わず声を漏らしてしまった
ルーファスは何も言えず
引き止められなかった
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