第4章 タートル・トーク♪

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ショーでは、ファインディング・ニモのキャラクター達が海の中を楽しそうに泳いでいた。 さぁ!ショータイム!!! カメのクラッシュに質問がある人が手を上げて、カメのクラッシュが選んで指していく。 まずは小さな小さな子供が選ばれた。 「おい!坊主!お前は誰と来たんだ?」 とまずはカメのクラッシュが話し掛けると、 「パパとママ。」 とはにかんだ小さな声で答えた。 「何か俺に質問あるか?」 とカメのクラッシュが聞くと、 「カメさんは何歳なの?」 と男の子が聞いた。 「歳か~~~???もう忘れたな~。歳なんて関係ないぞ~。俺はなぁ。お前が爺さんになっても、ずっとずっと夢の中、この中で生きてるからな。お前ら人間の夢がなくならない限り生きていけるんだぞ。だからお前も兄ちゃんになり、父ちゃんになり、爺さんになっても俺に会いに来いよ!」 「うん!僕会いに来る!」 と男の子は嬉しそうに、今度は大きな声で手を挙げ答えた。 観客席も微笑ましく見ていた。 「お次は~、誰を当てようか!」 とカメのクラッシュが泳ぎ回って、 皆んな一斉に、 「はい!はい!はい!」 と手を挙げた。 私はこんな時も気が小さくて挙げられなかった。 狼歩さんは、一生懸命挙げている。 (可愛いなぁ。) と眺めてたら、 「お次は、そこのイケメン兄ちゃん! 肩に黒いカーディガン掛けてる兄ちゃんに決めたぞ!おい!兄ちゃん。今日は誰と来てるんだ?」 狼歩さんは辺りをキョロキョロしてから、自分を指差して首を傾げた。 「そうだ!お前だよ。」 「俺っすか?えっと、今日は……。」 と私の方をチラリと見て。 「大切な人です。」 と答えた。 image=495167274.jpg
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