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『ビビディバビディブー♪』
あなたが掛けてくれた魔法。
今日の午前零時でこの魔法はとける。
今日は魔法の最後の日。
夢だったディズニーリゾートのデート♪
あなたが行ったことがないと言っていたディズニーシーを選んだの。
たった1つ。
あなたの初めてをもらってもいいよね?
玄関のドアを潜る。
外にはハイルーフの真っ白な車。
白馬のプリンスみたい。
あなたは、満面の笑顔で、
「お迎えに参りました。」
なんて、プリンスの様に深々とお辞儀をして、助手席のドアを開けた。
「お待たせ、狼歩さん!」
手すりを軽く握り、まるで滑る様にトントンと外階段を下りた。
狼歩さんから二メートル位手前で立ち止まり、微笑んだ。
(…………。)
(…………。)
内心ドキドキドキドキ心臓が口から飛び出そう。
これで大丈夫だったかな?
お洋服。
グレーベースに赤と黄色のチェックのワンピース。
パフスリーブで、ハイウエストの切り返しのAラインのワンピースで胸元にリボン。
ちょっとシックな秋色ワンピース。
狼歩さんはパリッとアイロンを掛けられた薄くブルーが混じったシャツに濃いデニムのジーンズ、肩には黒の上着を掛けていた。
現代版のプリンスみたい。
かっこいいなぁ。
「どうぞ♪」
「ありがとう。」
助手席に座ると、ドアを閉めてくれて、走りながら運転席に滑り込んだ。
「じゃ!行きますか!」
「はい!」
少しだけ視線を合わせて、お互いに微笑んだ。
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