第3章 トイストーリー・マニア

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「へぇ~。ディズニーランドとはまた違うんですね!もっとメルヘンチックな所かと思ってましたが、リアルに感じて大人のデートにぴったりですね。」 と狼歩さんは少し腰をかがめながら私の目線まで頭を下げて、ニコッとした。 「そうだね。ディズニーランドは大人も子供も夢の世界に入った感じだけど、シーは何となく海外旅行している雰囲気。」 (全く、狼歩さんてば、デート慣れしてるのか突然あんな仕草して、私は恋愛偏差値最下位のレベルなんだから!) 照れを隠して、景色を見回す様に入ってすぐのメディテレーニアンハーバーの景色を眺めた。 「あっ!ゴンドラもありますよ!」 狼歩さんが指差した。 「いつも混んでるのよね。夜のゴンドラ憧れてるんだけど……。」 と言うと。 「じゃあ、ラストはゴンドラで決まりですね♪閉園まで思いっきり遊んで、どんなに混んでてもゴンドラ乗りましょうね。」 と笑顔で言った。 「うん♪」 いつもなら、走り回ってファストパス取ったり、並んだり、ほんとに慌ただしいディズニーか定番だったから、このほんわかしたのんびりした時間の流れが、じんわりと私の心にも体にも穏やかで温かい温もりを運んでくれた。 「僕はシーの事何にも知らないので蒼井さんの好きな所へ案内して下さいね。」 「ん~。私もあまりシーには来ないからなぁ。」 と言いながらパンフレットを開いて、のんびりとメディテレーニアンハーバーを過ぎ、アメリカンフロントの街へ入った。 image=495165010.jpg
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