第3章 トイストーリー・マニア

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アメリカンフロントはメディテレーニアンハーバーのレトロな街並みと違い、少しポップになったアメリカンの街並み。 何となく、狼歩さんのイメージに合うかな。 だって、アニメのフィギュアとか集めてるものね。 目の前にトイストーリーの『トイストーリー・マニア』が見えた。 男の子って、シューティングマシーンとか好きだったよね? 上目使いに狼歩さんを見上げた。 「蒼井さん。『トイストーリー・マニア』ってディズニーランドで言う、モンスターズ・インクの『ライド&ゴーシーク』みたいなものですか?」 やっぱり好きなのかな?目がキラキラしてる。 「うん。シューティングマシーンのアトラクションだよ。乗ろうか♪でも蒼井めちゃくちゃ下手くそだけど笑わないでよ?」 「あは。笑いませんよ。では、乗りましょう!」 狼歩さんは、少しだけ歩みを早めて最後尾に並んだ。 良かった! 狼歩さん嬉しそう。 ディズニーって待ち時間が長いでしょう? 私の時代には、ディズニーランド行くカップルは絶対別れるなんてジンクスあったなぁ。 なんて思いながら、並んでると。 「蒼井さん。今日は思いっきりお話しましょうね。蒼井さんの事いっぱい知りたいです。」 と狼歩さん……。 (狼歩さんは罪作りだなぁ。そんな顔でそんな事言われたらどんな子でも恋に落ちちゃうよ。) 「…………。罪作り。」 「えっ?何て言いました?」 「ううん。なんでもない。」 image=495166572.jpg
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