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アメリカンフロントはメディテレーニアンハーバーのレトロな街並みと違い、少しポップになったアメリカンの街並み。
何となく、狼歩さんのイメージに合うかな。
だって、アニメのフィギュアとか集めてるものね。
目の前にトイストーリーの『トイストーリー・マニア』が見えた。
男の子って、シューティングマシーンとか好きだったよね?
上目使いに狼歩さんを見上げた。
「蒼井さん。『トイストーリー・マニア』ってディズニーランドで言う、モンスターズ・インクの『ライド&ゴーシーク』みたいなものですか?」
やっぱり好きなのかな?目がキラキラしてる。
「うん。シューティングマシーンのアトラクションだよ。乗ろうか♪でも蒼井めちゃくちゃ下手くそだけど笑わないでよ?」
「あは。笑いませんよ。では、乗りましょう!」
狼歩さんは、少しだけ歩みを早めて最後尾に並んだ。
良かった!
狼歩さん嬉しそう。
ディズニーって待ち時間が長いでしょう?
私の時代には、ディズニーランド行くカップルは絶対別れるなんてジンクスあったなぁ。
なんて思いながら、並んでると。
「蒼井さん。今日は思いっきりお話しましょうね。蒼井さんの事いっぱい知りたいです。」
と狼歩さん……。
(狼歩さんは罪作りだなぁ。そんな顔でそんな事言われたらどんな子でも恋に落ちちゃうよ。)
「…………。罪作り。」
「えっ?何て言いました?」
「ううん。なんでもない。」
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