第1章

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教室の戸を開けるとそこには…… 『ぅぅ…え‥っぐ…』 男の子が窓辺に座り込んで泣いていた。 なぜこうなったかというと、 忘れ物をしてしまって教室に取りに行っていた。 その教室に向かっている途中、自分の教室のすぐ近くまで来て、何か聞こえてきて立ち止まった。 『…っひ、ぐ…‥ふえ、ぇ…』 誰かが泣いている声がした。 でも殆どの部活は終わり頃で、教室には誰も残ってないはずだった。 ちらっと教室の中を戸越しに見てみてみたが、誰か居る様子は無かった。 でも、聞こえた。 それでゆっくりと教室の戸を開けて入り、再び確認すると… その男の子が居たんだ。 だが、このまま放置という訳にはいかない状況だから、とりあえず声をかけてみた。
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