第1章

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「‥お、い…どうしたんだよ‥?」 しゃがんでなるべく男の子と目線が同じ位になるようにする。 『‥ぐす……っ、くるしいの‥いたいの…‥』 「痛い?腹か?それとも怪我した?」 『‥おか、あさんに‥っ、いっぱい、いっぱい…いたいいたい、されるの‥‥っ‥ぼくが、わるいこ…だから…っ』 「え‥」 『がっこ、でも‥いじめられるの…それで、おかあさ‥も、みんなもね、こういうの‥』 ――シンジャエ。 「……っ!!」 とてつもなく頭が痛い。 胸が締め付けられる。 俺を嘲笑い、蔑むような冷たい目が脳裏に映る。
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