第1章

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――ギュ…ッ 『…!』 力を入れすぎない程度にしっかりと抱き締める。 そして、くしゃくしゃと頭を撫でながらこう言った。 「…そりゃ辛いよな……嫌になったよな…お前はよく頑張ったよ‥っ」 「‥でも…でもな…‥俺、今すっげー楽しいんだ…いろんな奴とバカみたいに笑って、騒いで、真剣になって‥‥」 『………』 自分に言っていると思うと、だんだん目頭が熱を持っていくのが分かる。 「寂しかったよな…どこもかしこも冷えてく感じだったろ‥?でも…」 涙なんてしばらく流して無かったからかなぁ‥ 「‥っこれからは…“お前”も受け入れるからさ…っ!‥今まで…受け入れられなくて‥ごめんな…っ?」 涙、止まんねーや。
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