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『ドガッ!』
「オリャー! ……って、ぬぎゃぁぁ――っ! あ、足っ! 足がもげたぁぁ――っ!」
ガー助は絶叫のする廊下をチラリと見る。
そしてチッと舌打ちをしてから面倒そうに教壇を降り、『ガラリ』とドアを開けた。
「おや、どうしました? ……斉藤トキさん? ……大丈夫ですか?」
「てめえーっ! このクソジジイ! 本名で呼ぶな! あと、見りゃわかんだろ! 足っ! 足が取れちゃったの!」
「あれま…………んじゃ――」
ドアの前にうずくまり、股関節の部分からもげてしまった自分の右足を抱えながら涙目のおトキさん。……もとい少女ちゃん。
どうやらこの少女ゾンビ、チャラいだけじゃなくて、ツンギレ属性も持っているようだ。
なんとも恐ろしい話しである。
ちなみに何かのゲームにこの少女ゾンビがいたら、間違いなくラスボス級の面倒臭さだろう。
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