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「――くだらな過ぎて冗談にもなってないんだよっ! この色ボケジジイが!」
「誰が色ボケだ! お前の洗濯板みたいなペッタンコの胸見たって一ミリも勃たねーんだよ!」
「やっぱ見てたんじゃん! このロリゾンビ! セーラーが破れててターザンみたいに片っぽ丸出しだから、スゲー気になってたんだよっ!」
「うるせぇ! このクソババア! もー頭にきたぞ! ビッリビリに引き裂いて、そのツンツルリンの裸体を公衆のゾンビの面前に晒してくれるわ!」
「誰がババアだてめぇ! 私は十六だよ、じゅ・う・ろ・くっ! 見ろ、この肌の張りと艶を!」
だー、何が張りだよ! てめえの肌からは腐臭しかしねーんだよ!
んだとこの老いぼれ変態ジジイ! 両腕無いくせに、引き裂けるもんなら引き裂いてみろ!
もうこうなると誰にも止められない。
売り言葉に買い言葉。舌戦はまだまだ続く――かに思えたが……
『ガラリッ』
ゾロゾロ――
ジジイが中途半端に開けていたドアをガラリと全開にし、一人のゾンビが教室から出てきたのだ。
一見して死んでいる。
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