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「Jrもフツーだぜ」
いまだに外見から些少の偏見をもたれる高広は、桜庭に言い返す。
いわれのない誹謗には、反論する権利がある。
「Go to the Hell」
「んだとぉ!」
有坂がポツリと呟いた言葉に、高広は牙を剥く。
『地獄へ行け』
とは何様のつもりだ。
でも有坂は慌てた風もなく言葉を続けた。
「聞いたことはないか?」
「んな芸のねぇ悪口、しょっちゅうだぜ」
毒づく高広に、有坂は、
「……そうか」
小さく笑う。
しかしその目は、するどくJrを捉えていた。
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