お願い……嘘って言って……。

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しばらくして、2人が立ち上がって、カーテンの向こうから出てきたの……。 そしたら……私の大好きなあなたとキスしてた人と目があったの……。 あなたとキスしていたのは…… 私の双子の妹の美緒だったの……。 あなたは……キョトンとした顔で、私を見つめてて……美緒は、イタズラな笑みを浮かべてた。 「……どうして……?」 やっと声が出て、そう聞くと……あなたは言ったの……。 「えっ? どうして……って……えっ? 俺……今……美咲と話してたはず……?」 あなたは……首を傾げてた。 私と美緒は、1卵生の双子で、顔も背も体重も胸の大きさも髪型も一緒……。 でも……声だけは違う。 なのに……何で気づかないの? 「結絃のばか!! 何で……気づかないの? あなたの彼女は私なのに……。」 私が、そう言うと、あなたは、慌てて、私に、近づいてきた。 「ごめん……! だって……お待たせ!って言いながら、美緒が入って来たし、美咲の声をマネして話してたから……俺……。 本当に……ごめん。 二度と間違えないから許して!! 俺が、愛してるのは、美咲だけだからさぁ……マジ許して!!」 あなたは、そう言って、私を抱き締めた。
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