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それが記憶を持っていた頃の生活で、これが普通なんだと人々が思い始めていた頃、ある国が完成する。
マリーゴールドの完成。
それが3年前の事だ。
その当時、戦争で恐れられていた。
雷の剣士
魔法の鍛冶屋
2人が集結した事により、世界最強と謳われた。
その他にも、戦争で活躍していた者はいたが、彼らは別格だった。
そして2人が気にいった国王は偉業を成し遂げる。
世界共通認識の法を作ったのだ。
当然、名高いマリーゴールドの発言は全ての人に聞き入れられ、瞬く間にそのルールと秩序が広がる。
そして1年半前。
混沌とした世界は変わった。
未だに戦争をしている国は多いが、少なくともマリーゴールドの周囲の国々は戦争をやめた。
取引、金や物資などで領土を買う。
剣で語りあうのではなく、口で語り合う形に変わった。
しかし、その偉大な国マリーゴールドも一年前に一度ピンチを迎える。
魔法の鍛冶屋の裏切り。
裏切るはずのない彼女が裏切ったのだ。人々は震撼したが、なんとかマリーゴールドは耐える。
だが、国自体の戦力は半減した。
雷の剣士も国にはいるが、戦争がなくなった今は頼りがいがあるとは言い難いものだった。
すると、この期を待っていたかのようにあちこちで反乱や反逆が起きる。
そして現在。
反逆、反乱、または、その調査も兼ねてある国へ内密にやってきたスージ一行は、9日の国政調査を終え宿を出ようとしているところだった。
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