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「ろくろ首さん有難うございました。本当に助かりました」
由美は心からお礼を言った。慣れたとは言え、まだ見た目に多少恐怖心はあったが、少しだけ親近感も感じた。
「せっかく友達になれると思ったのに、サヨナラするのは寂しいな…」
ろくろ首が涙ぐんでいる。由美は慌てて飛鳥と舞を起こして、お礼を言わせた。
「あ…有難うございました」
「お陰で…無事帰って来られました」
2人は恐怖に耐えながらお礼を言った。
「あのぅ、最後にあなたたちをハグしたいんだけど…良いかな?」
エッ ((((;゜Д゜)))
由美は命を助けてもらったのに嫌とは言えず、
「は…はい」
と言ってしまった。
ろくろ首のハグって…。
ろくろ首は嬉しそうに3人の周りを自分の首で巻き付けた。
「ひえ~っ」
「だずげで~」
飛鳥と舞は気絶寸前だったが、ろくろ首に悪いと思い、言いかけた言葉をゴグリと飲み込んだ。
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