第1章

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B「もうすぐだね。」 A「そうね。」 B「もうすぐで君は行ってしまう。」 A「そうね。」 B「もう少し…いてよ?」 A「無理よ。」 B「寂しいよ…。」 A「次の娘が来るじゃない。」 B「君がいいんだよ。眩しくてキラキラ輝いている君が。情熱的な君がいいんだ。次の娘は…なんだか辛気臭くて…。あの娘といても…休まらないし。」 A「憂いを帯びているだけで、辛気臭くはないわよ?それならその次の娘に期待したら?」 B「もっと嫌だよ。冷たいんだもん。」 A「それなら、更にその次の娘はどう?本当は私よりその娘の方が好きなんじゃない?ほんわかしていて優しいものね。」 B「……。」 A「…否定しないのね。じゃ、そろそろ私行くから。」 B「い、いや待って!た、確かに彼女は魅力的だよ!でも君だって!いや君の方が!ねえ待って!行かないでよ!まだやり残したことが!」 A「やり残したこと?」 B「海やプール、花火に」 A「大量の宿題?」 B「オーイエス!」 A「バーカ!」 B「えへ。」 A「毎年毎年…あなたって人は。」 B「来年こそちゃんとする!」 A「毎年同じ事言ってる。」 B「えへへ」 A「時間よ。私行くわね。アキと交代するわ。」 B「ま、待ってー!なっちゃーん!夏ちゃーん!終わらないでー!夏ー!夏休みー!!!」
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