第1章

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「わー、その“年をとった女性は美しい男爵”は凄く嬉しそうよ」 「その名前で呼ばれるのは格好悪そうだから少しはこう、アレな感じの名前にしてあげているだけよ」 「しかも彼も仲間にして欲しそうに見ているわ。美咲ちゃん、モテモテだね」  人外のそういった生物にモテモテでどうするのかと思うが、私には彼らの姿が見えないので特に気にならないのでよしとする。  その封印されているものが何なのかが分かるのはある種の特殊能力のようなものらしく、私にはない。  封印された場所にその封印された人物が半透明になって見えるのだと以前ユリに説明してもらったが、私はといえば、お化けが浮いているのが見えるだけじゃないかと思っただけだった。
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