311人が本棚に入れています
本棚に追加
大学へ向かったはずが、
入る道を選び間違えたかも知れない。
民家の建ち並ぶ、住宅街へ入ってしまった。
通りへ戻ろうか迷いながら歩を進めるうち、
私は立派な木の門と邂逅する。
そしてそこへ、人が歩いて門の奥へと入っていくのが見えて、
私は道を聞こうと後へ続いた。
門をくぐってから気付いたけれど、
どうやらここはお寺みたいだ。
少し進むと本堂のような建物があって、
蔵みたいな建物も見えてくる。
さっきの人は、どこへ行ったんだろう。
完全に姿を見失い、
この寺院の住職さんらしき人の姿も見当たらない。
「―――っ、!!」
思わず、足が止まってしまったのは。
最初のコメントを投稿しよう!