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駿河は身体の向きを変え、私と向き合う姿勢をとる。
私の顔を真っ直ぐに見据えて、小声だけどはっきりと聞き取れる声でこう言った。
「僕の初恋は、君だった。その後は女性が苦手になったから……好きになったのは君だけ」
頭に強い衝撃を受けた感覚が体中を走り廻る。
彼の言葉を頭で理解するのは相当な時間がかかりそうだ。
「ちょ、ちょっと言ってる意味がよく分からないなぁ」
「……その割には、顔が赤くなっているけど?」
駿河に指摘され、ますます顔が赤くなっていく。
頭では理解できなかったけど、心では十分理解していたみたい。
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