第6話 初恋

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……ただ初恋の相手って言われただけなのに、レオに告白された時の何倍も嬉しかった。 「す、好きだからっていじめすぎたんじゃない?すごくつらかったし」 「……いじめていたつもりはなかったんだけど、ごめんね」 「そんな素直に謝られると、調子狂うし。……私も、変なトラウマを与えちゃってごめん。あ、でも、もうトラウマは克服しなくていいんだっけ?」 「うん。……好きな女の子とだけ普通に話せて、手を繋いで、キスが出来ればいい」 駿河は柔らかな笑みを浮かべながら、ごく自然に私の手を優しく握った。 久しぶりに感じる駿河の体温はとっても心地よくて、触れているだけで幸せを感じる。
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