学校

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「遅くなってすみません! 」 謝罪の言葉とともに、教室の後ろの戸を勢いよく開けた女の子の目に飛び込んで来たのは、何時もなら苦笑いの表情で苦言を呈する担任の教師が、共に夏休み中の補習を言い渡された、級友の喉に食らいつき引き千切ろうとしている姿である。 教師は勢いよく戸を開けた女の子を見ようともせず、一心不乱に肉を引き千切ろうとしていた。 教師に喉の肉を食い千切られそうな級友は、痛みと気管を潰され息をつくことができないながらも、口から言葉にならない悲鳴を上げ、噛み千切られそうな喉元から血を流し、必死に教師から逃げようとしている。 教室の戸を開けた女の子は、今目の前で行われている衝撃の光景に、目を見開き顔面が蒼白になり、悲鳴を上げる事さえ忘れ立ちすくむ。 教師は気管を塞がれ悲鳴を上げる事が出来ない級友の喉の肉を引き千切ると、その肉を咀嚼し飲み込んだ。 喉の肉を引き千切られた級友は、引き千切られた血管から吹き出る血を防ごうと、両手で喉を抑える。 喉の肉を飲み込んだ教師は、級友の気管を食い千切られたため音を発する事が出来ず、悲鳴を上げる形で開かれた口に口を覆い隠すように食らいつく。 級友は首を抑えていた両手で教師を押しのけようとするが、それは口の周りの肉を食い千切ろうとする教師の手伝いをするようなもので、肉が引き千切られるいやらしい音と共に級友の口周りの肉が消失する。
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