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蓮くんははぁーっと長い息を吐いて、落ち着いたようだけど、私はまだ身体が疼いて、モジモジと動いてしまう。
「湯船につかろ?」
……お、おあすげ?
私たちは狭い湯船に密着するように入った。
「桜香ちゃん、敏感すぎ」
蓮くんはふふっと笑って言った。
「えっ?! やだ」
「かわいいってこと」
「それは……!」
蓮くんだから、どんなことにも敏感になってしまうんだ、という言葉は恥ずかしくて飲み込んだ。
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