第8章 俺の気持ちは……(後) *蓮side*

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なんでたった1枚の写真で結婚とか親とかまで出てくるんだよ……。 そもそも事実じゃない。 「さん!……逢坂さん!」 マネージャーの叫ぶような声に我に返った。 「大丈夫ですか?!」 「こんなの、知らねぇよ! Rinとはただの友達で……くそっ!」 苛立ちに任せて、週刊誌を地面に叩きつけた。 「と、とにかく、一旦ホテルに行きましょう。ここじゃ、目立ちすぎます」 そう言って、マネージャーは俺の腕を掴んで引っ張ろうとしたが、俺は力いっぱい振り払った。 「うるせぇ!」 「ほんと……お願いします……そうやって怒っている姿すら、周りには悪く見られます」 「周りが、どうとか……なんかもう、関係ねぇよ……」
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