第8章 俺の気持ちは……(後) *蓮side*

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*** ホテルの部屋に着き、すぐに鞄から携帯を取り出した。 「待ってください! わかってますか?……まず、社長ですよ?」 確かに、マネージャーの前で桜香ちゃんに電話をかけることはできない。それに今は、暗くなってからのリポートだったため、もう夜も遅くなっている。 桜香ちゃんがまだ見ていないことを祈るしかない。俺は仕方なく社長に電話をかけた。 「もしもし。逢坂です」 「……蓮。単刀直入に聞く。この週刊誌が書いているのは事実か?」 「いえ。まったくのデタラメです。Rinとはただの友達です」 「……そうか。わかった」 「社長。すぐに訂正のコメントを出してください!」 「それは出さない」 「……っ?! どうしてですか!」 はぁっと社長のため息が聞こえた。
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