第1章

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「昨日さー、バイト先の近くで中島見たんだよ」 「中島って、同じゼミの?」 「そうそう!それがさあいつ学校と全然違うんだよ」 授業が始まるまで昨日見た光景を、幼なじみの知念に話していた。 そんな時、ちょうど中島も教室に入って来たから昨日のことを話してみようと中島に話しかけた。 「中島ー。昨日スーツの人と、〇〇に居たでしょ。俺、その近くでバイトしてるんだけど、びっくりしたよー。」 「・・・・・・・・・・・・、そう。」 なんだこいつ、感じ悪。 俺の方に見向きもせずあさっての方向を見て答えやがった。 「なにしてたの?あの人中島の兄貴とか?」 そうは思ったものの、初めての会話だったし、人見知りなのか?と思ったからもう一度話題を振ってみた。 「お前に関係ないだろ。」 「なんだよさっきから、感じ悪いぞ!」 正直中島には驚いた。 見た目からしてもっとおとなしそうなイメージだった。
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