第1章

2/3
前へ
/3ページ
次へ
「……この続き、知ってるの?」 私は手に持っている文庫サイズの本を指して言った。 「知ってるよ」 当たり前のように、彼は言う。 「少女はいつものように下校途中の駅の待合室で座っていると、1人の男に話しかけられる」 私の追っていた文字の続きを、彼が話し出す。 その前に書かれている文章も目の前の彼はスラスラと話していた。 だけど、おかしい。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加