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ある小学校の教室の隅で、二人の男の子が座り込んで話している。
「イルカ君、淋しくない?」
「別に、毎晩泳げるし。それにほら、クジラと話してられるからいいや」
「そっか、それならいいんだ。イルカ君、僕にもペン回し教えてよ」
不自然なほど白い二人の肌には、無数の痣や火傷痕、傷が生々しく刻まれている。二人とも始終笑顔で仲むつまじい様子だが、そんな彼らを目に止めるものは一人もいない。
からん、とえんぴつが床に転がった。
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