青天の霹靂。

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検診結果にあった、家から一番近い病院に電話していろいろと丁寧に優しく対応して頂いた。 それから市の保健センターに結果を受け取りましたという確認の電話をし、「心配なので、必ず精密検査受けてくださいね」と、こちらの方にも優しく対応して頂いた。 こういうとき、全然知らない人のちょっとした優しさが心を少し楽にさせてくれる。 7月下旬。 仕事を休んで、乳腺外科を受診した。 呼ばれるまで外来のベンチですごーく待たされた。呼ばれたとき、たくさんいた患者さんもほとんど帰宅して、あたりには数人程度しか患者の姿はなかった。 診察室に入ると、可愛らしい女医さんが笑顔で迎えてくれた。 「どうしましたか?」という問いに、私は市の検診で精密検査が必要とのことだったのでと結果を先生に渡した。 「まぁ、良性だと思うけど」と触診が始まった。すると、さっきまでと先生の様子が変わった。すぐにエコーでの検査が始まり、「エコーで確認したところ、しこりが確認できるのと、リンパが一つ腫れているので、念のため、 細胞を取って確認します。」そう説明されてそのまま胸のしこりとリンパの細胞の採集に移った。まず部分麻酔を打ち、メスで触り、麻酔が効いたのを確認して大きな音の出る器具を使って、しこりの細胞を採集。続いて、リンパの採集。両方とも、なんだか怖く感じてぎゅっと目を瞑り、見ないようにした。「少し出血が多いので今日は入浴しないで下さい。」それから少し間をおいて、先生が「たぶん、癌だと思います。詳しいことは検査しないとわからないので、来週MRIとCTの検査をしましょう。両方とも造影剤を入れて検査します。 」なんだかわからないまま、いろいろな検査の予約をして帰宅した。
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