夏休み、駅にはクラスメイトの姿があった。

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B「今野も補修?」 A「そーなの」 彼女は黒髪でめがねの一見インテリっ娘。 だけど、中身は見事にアホだ。 B「お! それ、今週号? 見せて」 A「アイス奢ってくれるか、デートしてくれるならいいよ」 B「じゃ、ガリガリ君な」 僕は彼女の読んでいたヤンマガを奪い取る。 A「後払いだと、利息としてジュースも買ってもらわなきゃだけど?」 B「暴利だな! ほら、これでも飲んどけ!」 僕は鞄から飲みかけのペットボトルを投げた。 怒るかと思いきや、蓋を開け飲み出す彼女。 ふと、ラーメン屋の割引券の存在を思い出した。 期限は今日まで。 B「なぁ、帰りラーメン食ってく?」 A「行く! ソレってばデートだよね?」 B「はぁ? 違うだろ」 A「恋愛特急、出発しまーす!」 B「・・・・・・何ソレ? ダセエ」 A「照れちゃって! ほら、乗り遅れちゃうぞ」 僕は仕方なくその列車に乗り込んだ。
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