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晴れて社会人の仲間入りを果たすこととなった武蔵野 英雄(むさしの ひでお)22歳は、姉の娘で姪にあたるみさき4歳とふたり暮らし。
記念すべき初出勤の当日。
その日もみさきを保育園に送り届けつつ、密かに思いを寄せる保育士のみらい先生の笑顔で元気をもらい、意気揚々と初出勤へ。
念願かなって英雄が勤務することとなったのは私立“西条学園”の中等部。
広大な敷地と、生徒3000人が全て女子というその学園の独特な登校風景に圧倒されつつ、校舎に足を踏み入れた英雄は、中等部の卯月 飛鳥(うづき あすか)と遭遇する。
しかし彼女が職員室だと示した部屋では、発育途中の女子が着替えをしており、英雄は初っぱなからやらかしてしまう。
「懲戒免職ですっ!」
本物の職員室に辿り着いた英雄に、まず突きつけられたこの一言。
早速事が露見したのだと半ば諦めモードの英雄だったが、どうやらそれは自分へのものではないらしかった。
「おや?彼が件の武蔵川君ですか?」
年齢不詳。経歴不明。唯一表明している“佐々木”の名字も勿論偽名。
初日から学園の闇を垣間見み、一抹の不安を抱く英雄は早速、佐々木共々あるトラブルに巻き込まれる。
不利な状況であるにも関わらず相手を圧倒する佐々木。
しかし不意をつかれ、一瞬のうちに状況は劣勢へ。
助けようにも身動きのとれない英雄。
もうだめかと思われたその時、佐々木を救ったのは着替えを覗いてしまった女の子だった。
次から次々と目の前で繰り広げられる怒涛のドラマチック展開。
「一緒に抗いましょう、世界に」
佐々木から差し伸べられた掌に、英雄の返す言葉は決まっていた。
そして彼らとの出会いから数年。
今日も佐々木達と共に、英雄は教師(脇役)として、少年少女の青春物語を大いに盛り上げに向かうのだった。
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