第二話

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「だから……野田さんが相手なんて嫌です……」 振り向いてキッと睨み付けると、野田さんは呆れたようにため息を吐き出した。 「誰がマオリちゃんの初体験を奪うなんて言ったんだよ。エロ高校生が」 「へ? 違うんですか?」 てっきり野田さんの欲求不満を解消する道具に使われるのかと思った。 「違うに決まってるだろ。俺だってそれくらいの常識はある」 「じゃ、じゃぁどこへ行くんですか?」 「カラオケだ、カラオケ! 今日は朝まで歌うぞ!!」 野田さんはそう言い失恋の涙をぬぐったのだった。
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