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そう思っていると、教室の前のドアが開いて京馬と秀悟が一緒に入ってきた。
「2人ともおはよう!」
茜が元気よくそう声をかけたが、京馬が真っ青な顔をしていて秀悟に支えられている事に気が付いて、あたしたちは目を見開いた。
「京馬、どうしたの!?」
慌てて2人へ駆け寄ると、京馬はグッタリと椅子に座り込んでしまった。
「登校してる途中で急に気分が悪くなったみたいなんだ」
京馬の代わりに秀悟がそう言った。
「京馬、保健室に行った方がいいよ!」
茜が京馬の顔を覗き込んでそう言った。
京馬は唇まで真っ青だ。
脳貧血でも起こしているのかもしれない。
「大丈夫だから……」
か細い声で京馬がそう返事をする。
「なにが大丈夫なんだよ。ここまで来るのだって大変だったのに!」
秀悟が怒ったようにそう言う。
すぐに保健室へ向かおうと思ったのに、京馬が教室へ向かうと言ってきかなかったようだ。
「どうしたの?」
そこへ入ってきたのは麻葉だった。
京馬の机に集まっているあたしたちを見て何事かと走って来る。
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