死神店長と不思議なアルバイト

第三話

休日に遊びに出かけた時にそう言っていたっけ。

目の間に前にいる髪の毛にもベッタリと血が付いていて、その間から見え隠れする目はギョロリと浮き出ている。

咄嗟にあたしは自分の口に手を当てていた。

クラス内でも美人で、勉強もできて、明るくて。

そんな愛由が、一瞬にしてあたしの中から消えていく。

愛由はトラックの前まで来ると立ち止まり、視線をこちらへ向けた。

目が合った瞬間、小さく悲鳴を上げてしまう。

これが……愛由……？

顔は青黒く変色し、少しむくんだように皮膚が膨らんでいる。

「行こう」

野田さんにそう言われ、あたしは震える足にどうにか力を入れてトラックをおりたのだった。