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自分が本当にこの世から消えてなくなるというのは、どれほど恐ろしいものだろうか。
あたしには想像もつかない。
でも、愛由はそれを目前にして臆する様子もない。
すでに自分の運命を受け入れ、何をすべきかをちゃんと理解しているようだった。
あたしはそんな愛由の強さを見て、黙って頷く事しかできなかった。
「さぁ、行こう」
野田さんに促され、あたしは愛由と手を握り合って男の暮らすアパートへと向かったのだった。
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