第4話
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教室の中では落胆の声と、テストから解放された喜びの声が入り混じっている。 「マオリ、大丈夫だった?」 茜が振り向いてそう聞いてきたので、あたしは小さくガッツポーズをしてみせた。 「茜は?」 「あたしも大丈夫! これで夏を満喫できるね!」 思わずそう声をあげた瞬間、先生が「夏休みの課題があることを忘れるなよ!」と大きな声で言ったのだった。
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