40人が本棚に入れています
本棚に追加
「そっかぁ。じゃぁ女子はバラバラだねぇ」
あたしは肩を落としてそう言った。
すると茜が「なに言ってるのよ!」と、あたしの背中を勢いよく叩いた。
その衝撃に思わずむせこみ、目を白黒させる。
「アルバイトっていっても休みはあるんでしょ? それなら、その休みにあたしたちが合わせたらいいじゃない」
「それはまぁ……そうだけど」
麻葉の負担になるんじゃないかなって思ったんだもん。
心の中でそう言うが、言葉には出さなかった。
「あたしはいつでもお休みが取れるよ」
麻葉の言葉に「え、そうなの?」と、あたしは聞き返した。
「うん。カレンダー通りのお休みじゃなくてシフト制だもから、上司に相談すれば取れるよ」
「よしそれじゃ決まりだね! 男子がキャンプなら女子は海にしよう!」
「あ、まじかよ」
「それなら俺たちも海だよなぁ」
京馬と秀悟が目を見交わせてそう言った。
「あんたたちの考えてることはバレバレ! ビキニが見たいだけでしょ!?」
茜が鋭い突っ込みを入れて、あたしたちは大笑いをしたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!