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☆☆☆
野田さんと一緒にいる事で霊感がついてきてしまったあたしは、足元にすり寄って眠るシロを見て軽くほほ笑んだ。
シロは死んでからもずっとこうしてあたしのそばにいてくれた。
そう思うと心が温かくなる。
あたしは足元にシロの体温を感じながら課題を進めていた。
と、その時だった。
シロが目を覚ましたと思うと部屋の中央あたりまで移動し、部屋の入り口付近をジッと見ているのだ。
「シロ?」
あたしの呼びかけにもシロは振り向かない。
あたしはシロが見ているドアへと視線を向けた。
そこには何もなくて、いつのも部屋が広がっているばかりだった。
「シロ、どうかしたの?」
もう一度そう言ってみると、シロはようやくこちらを向いて元のようにあたしの足元に寝そべった。
「ドアの前に何かいるの?」
そう聞いてみるが、シロは目を閉じてまた寝息を立て始めたのだった。
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