第4話

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☆☆☆ 朝の早い時間の商店街は人の姿も少なく、寂しい物だった。 まだ朝の8時もまわっていないため、開いていないお店の方が多い。 それでもあたしは自転車を走らせて、いつものリサイクルショップの前で止まった。 入口には『閉店』の看板が出ていて、店内は暗い。 従業員用の入口へまわってみると、駐車場にトラックが置いてあるのが見えた。 「やっぱり、来てる」 あたしはそう呟き、自転車を置いて従業員用の入り口を開けた。 開けた瞬間涼しい風があたしの頬を撫でて、あたしは思わずその場で立ちどまってしまった。 中を確認してみると、野田さんが床に大の字になって寝息を立てているのが見えた。 しかし、それ以外に変わったところはない。 「エアコンがついている……」 そう呟き、あたしはエアコンへと向かって歩き出した。 昨日はあんなに悪臭があったりしたのに、今は正常に動いている様子だ。 「なんだ、マオリちゃんか」 気配に気が付いたのか、野田さんが目を覚ましてそう言った。 「あ、起こしちゃってごめんなさい」 「いや、いいんだ」 そう言い、大きな口を開けて欠伸をする。
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