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☆☆☆
翌日目が覚めたあたしはベッドの上に飛び起きた。
周囲を見回し、昨日の女性がいない事を確認するとホッと胸をなで下ろす。
起きぬけだというのに心臓はバクバクと早く打っていて、体中にグッショリと汗をかいていた。
「夢……?」
そう呟くが、女性に触れられた右手の甲を見てあたしは息を飲んだ。
「夢じゃない……」
手の甲は痣のようなものが出来ていて、それは『東能リナ』と読む事ができたのだった。
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