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これにはさすがに驚いて目を見開いた。
「これがゴミに見えるか?」
そう聞かれ、あたしは「いいえ……」と、左右に首を振った。
「これが忘れ物であってほしい。そう思わないか?」
そう聞かれてあたしは「どちからといえば、そっちの方がいいですね」と、頷いた。
「だろ? 彼女のご両親もそう考えた。だから俺の所に依頼をしてきたんだ」
そう言いながら、野田さんは用意してあった段ボールにゴミ袋を入れ、しっかりと蓋をしめた。
「これを彼女に返しに行くんですか?」
「そういうことだ」
「でも、そんな事したら野田さんはただの変態ですよ?」
あなたの両親に頼まれてゴミを返しに来ました。
なんて、一体誰が信じるだろう?
あたしだったらすぐに警察に通報する。
「その時にはちゃんと彼女のご両親にも同席してもらうから、大丈夫だ」
野田さんは何の問題もない。
と自信満々に言い、彼女のゴミをすべて積み込むと車を発車させたのだった。
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